価格改定と環境対応を実現
MBPのサステナブルパッケージ

2021.8.1

2021年4月20日の価格改定より、新パッケージでのご提供がスタートしたマクロビオティックビューティーペースト(MBP)。
昨年より株式会社ALL is GOODでは「多くの皆さまに寄り添う価格帯の実現」を目標に掲げるとともに、「持続可能な社会形成へ向けての取り組み」を念頭に、さまざまな業務工程の分析・見直しを行いました。
こうした取り組みの結果、価格の改定とサステナブルパッケージへのリニューアルが可能となりました。今回、その取り組みの一部をご紹介させていただきます。

大幅にリニューアルした新パッケージ

昨年より株式会社ALL is GOODでは、「より多くの皆さま寄り添った価格帯の実現」「持続可能な社会形成へ向けての取り組み」を念頭に、業務工程の検証を行って参りました。

目標とする価格帯実現のために、パッケージのコスト削減、商品発送における作業工程の見直しなども行ったため、結果的にパッケージデザインも大幅なリニューアルとなりました。

「マクロビオティックビューティーペーストを大切にして下さるお客さまへのプレゼントを作りたい」

デザインを一新したパッケージは2タイプあり、ともにプラスチックなどを使用せず「紙」で制作しています。組み立て構造になっているスタンドタイプのパッケージは平面状態で保管でき、輸送コストや保管場所も抑えられる優れたデザインが特徴です。

新パッケージ
環境対応だけでなく作業効率も考えられた新パッケージ
スタンド型パッケージ
組み立て前は平面状態で保管可能なスタンド型パッケージ

新技術を用いたパッケージ素材

パッケージに使用する素材の決め手となったのが、環境負荷を抑え資源をうまく循環できる新技術を取り入れた高機能紙の存在です。
今回、リニューアルパッケージの素材として採用したのは、日本製紙株式会社の「ラミナ」と呼ばれる新技術を用いた高機能紙です。

ラミナには、以下のような特徴があります。

・基材が紙なので、バイオマス比率の向上など環境適合性に優れている
・プラスチックフィルムを用いずに、紙だけでヒートシール性を付与できる
・ラミネート工程の省略化により完成までの所要時間を大幅に短縮できる
・幅広いパッケージに適用でき、食品や化粧品など多岐用途で使用が可能

現在、特にパッケージの分野では、環境負荷が少なく再利用可能で生分解性を有する素材に注目が集まっていますが、今回、「持続可能な社会形成へ向けての取り組み」を進める目的でこの高機能紙を採用しました。

環境負荷を抑える小ロットの印刷方式

印刷に関しても環境対応を意識し、印刷方式の選定を行いました。
そのため、今回は小ロット生産で環境負荷を抑えられるフジモリ産業株式会社のデジタル印刷を採用しました。この印刷方式は高精度な印刷が可能な上、少部数と短納期での制作が可能です。

しかし、実際に「紙」のみで制作するパッケージへの印刷については、色いろな課題がありました。というのも、多くの印刷や加工に使用する主幹設備のほぼすべては、プラスチック素材に適合しているためです。

そのため、出力時における色の出かたやバラつきをはじめ、輪転機の張力制御など、さまざまな問題を1つひとつ検証・クリアしていく必要がありました。

こうした細かい取り組みの結果、たいへん満足のいくパッケージが完成しました。
価格の改定とサステナブルパッケージの実現は、多くの皆さまのお力添えなしには不可能なミッションでした。

新パッケージが展示会で紹介!

今回、たいへん喜ばしいことに、リニューアルしたMBPのパッケージは、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された包装業界屈指の国際包装展『JAPAN PACK 2021 日本包装産業展』(公益社団法人日本包装技術協会主催)にて紹介され、大きな注目を集めました。

日本製紙のブース
『JAPAN PACK 2021』の様子。写真は日本製紙のブース
会場にて
会場にてさまざまな包装技術に触れた当社スタッフ

「未来を拓く 包みのテクノロジー」 と題して開催された今回の国際包装展では、267社・団体の出展社が集まり、私たちも色いろな知見を得ることができました。
最新技術などを用いた「包装業界の現在」や、あらゆる企業の「持続可能な社会形成へ向けての取り組み」への模索は、当社にとっても大きな刺激になりました。

新パッケージ
会場で展示されたマクロビオティックビューティーペーストの新パッケージ

時代の流れもあり、人や社会、環境に配慮しながら暮らしたという方々は、これからも増え続けていくと思います。
当社では、これからもMBPを手に取って下さるお客さまに寄り添いながら、引き続きサステナブルな社会形成へ向けての取り組みを行って参ります。そして、皆さまのライフサイクルにもポジティブな関わりを持てる企業であるべく、今後も色いろな可能性を探って参ります。